10 島と人 募集要項

項目

募集を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

事業内容

■「七つの島の聞き書きすと」とは?

島で暮らし、島の人と仲良くなり、島のみなさんから聞いた話をアルバムにまとめるお仕事です。

「七つの島の聞き書きアルバム製作委員会」の「七つの島の聞き書きすと」を2名募集します。お二人には、島で暮らすみなさんが大事にしてきた伝統のお祭り、島ならではの料理、島の伝説となっている〇〇さんの武勇伝など、島のみなさんの記憶を記録として残し、受け継ぐためのアルバム(冊子)を作っていただきます。

佐賀県さが創生推進課(勤務地は佐賀県玄海水産振興センター(唐津市唐房))に籍を置き、七つの島の一つである小川島の住居で生活していただきます。さが創生推進課の指示のもと、七つの島のアルバムづくりを県の担当職員及びパートナー隊員と一緒に行います。

■聞き書きアルバムのイメージ
・年表的なまとめ、歴史の中で特筆するテーマとして残りたいもの(伝統文化やお祭り、島固有の行事等)、島の漁や生活の営みや料理、の内容で構成。
・全50ページ程度(郷土史年表:4ページ、くらしの営みインタビュー・文化や料理のインタビュー:20ページ、昔の写真集:20ページ)のボリュームで、各島一冊ずつ作成。
・蔵書としての史料より、カジュアルな卒業アルバムのイメージを優先。

 

■募集の背景と想い
玄界灘に浮かぶ佐賀県の七つの島は、本土から近く、船に乗って10~20分程度で着く島が多く、アクセスがよいところです。七つの島全てが唐津市に属します。島に住む皆さんは、全国の多くの島々同様、漁業によって生計をたて、ご近所はみな顔なじみ、季節の行事や祭りを大切にしながら、穏やかな日々を送っています。

都市部を除く地域が人口減少にあえぐ中、佐賀県の七つの島も他の過疎地域と同様、著しい少子高齢化と人口減少の影響をうけています。七つの島全てを合わせた人口は、令和3年時点で約1,300人ですが、高度経済成長期を迎える前の昭和30年代前半には、今の約5倍となる約6,500人が生活をしていたと言われています。

当時は、地引き網漁へ参加するために七つの島への出稼ぎもあったとか。期待できる漁獲高の違いもあるとは思いますが、「稼ぐために島に来る」という今と正反対な状況に驚きでした。

島に人が溢れ、子どもも多く、活気に満ちていた当時をよく知る世代も今では現在70代以上で、そのとき働いていた世代となると、80代以上となります。
県や市の離島担当職員が、島民の方々からお話を伺う中で、島のおじいちゃん、おばあちゃんが当時の話を私たちに聞かせてくれることがあります。皆さん、昔の話となるととても饒舌で、目を輝かせて楽しそうに話してくれます。例えば、

「あそこの大きい壁画は、猟師だった○○が50年前に描いて・・・」
「こんな季節になると島の学校も休みになって、家族総出で○○をして・・・」
「昔は小学校の窓から、クジラが泳いでいるのが見えてね・・・」

などなど。おじいちゃん、おばあちゃんが話してくれる、ちょっと昔の島の様子に、私たちも想像をふくらませます。一方で、当時の様子を伝える資料は少なく、おじいちゃん、おばあちゃんの記憶の中だけにとどまってる情報もたくさんあります。

県や市の離島担当職員は、普段から島民の方々と接していて、島の情報をすぐに聞けるよう、各島との関係を築いています。一方で、島の人口減少とも繋がることですが、おじいちゃん、おばあちゃんの子ども世代は島を離れていることが多く、こういった島の文化や歴史を後世に伝える術がない、と危機感をもっていました。そこで今回、「七つの島の聞き書きすと」の力を借りながら、島のアルバム作りを目指すことにしました。

協力隊の方には、着任後、まず、県や市の離島担当職員がもつ各島とのネットワークを活用しながら、パートナー隊員と一緒に島との関係性を築いていただきます。島の生活を楽しみながら、島の皆さんから、たくさんの話を引き出してください。

活動イメージ

【1年目~2年目】
1年目は基本的に県の担当職員とともに下記の業務を行いながら、島の方々との関係づくりを行っていきます。
・各島の地域イベントへの参加等
・七つの島活性化協議会により開催される離島代表者会議等への出席
・日々の聞き取り内容をかわら版で島民に共有
・聞き書きアルバム(小川島)を作成

【2年目~3年目】
・各島の聞き書きアルバムを作成
・卒業(協力隊としての任期終了後)に向けた取組を行う
※担当業務は、島民への伝説や伝統、慣習や文化等の聞き取りとアルバムの作成です。島の課題解決等については、担当業務には含まれていません。

【1年目の一週間のスケジュール例】
月曜日:県担当職員との定例ミーティング、週の活動予定報告
火曜日:離島訪問(島民へのヒアリング)、ヒアリング内容のまとめ等
水曜日:休み
木曜日:離島訪問(島民へのヒアリング)、ヒアリング内容のまとめ等
金曜日:県担当職員との定例ミーティング、週の活動実績報告
土曜日:休み
日曜日:休み

【七つの島の聞き書きすとの一日(イメージです)】
○島メインで過ごす一日
6:00 起床、朝食
7:00 定期船で本土へ移動
7:20 呼子港着
呼子で自家用車に乗り換え、玄海水産振興センターへ移動
8:30 玄海水産振興センターで朝礼に参加、県担当職員との意見交換
9:20 玄海水産振興センター発
9:50 宝当桟橋(高島定期船乗り場)着
10:00 定期船で高島へ移動
10:10 高島着
10:10~ 高島島民へのヒアリング
12:00 昼食
13:00~ 高島島民へのヒアリング
15:00 高島発
15:10 宝当桟橋着
15:45 玄海水産振興センター着、県担当職員へ一日の活動報告
17:15 玄海水産振興センター発
17:45 呼子港着
18:00 定期船の最終便で小川島へ移動
18:30 帰宅

○本土メインで過ごす一日
6:00 起床、朝食
7:00 定期船で本土へ移動
7:20 呼子港着
呼子で自家用車に乗り換え、玄海水産振興センターへ移動
8:30~ 玄海水産振興センターで県担当職員との定例ミーティング、週の活動予定報告
12:00 昼食
13:00~ 玄海水産振興センターのデスクで島民へのヒアリング内容のまとめ作業
17:15 玄海水産振興センター発
17:45 呼子港着
18:00 定期船の最終便で小川島へ移動
18:30 帰宅

※島と本土をつなぐ定期船の乗り場は、島によって異なります。また、島間をつなぐ定期船はありませんので、一度本土に渡り、船を乗り継ぐ必要があります。
・高島…乗り場:宝当桟橋
・神集島…乗り場:湊港
・松島、加唐島、小川島…乗り場:呼子港
・馬渡島…乗り場:呼子港、名護屋港
・向島…乗り場:星賀港

■活動の参考例
<島の皆さんの話を聞いて、まとめる>
(1)島に住み、島を知り、島暮らしを楽しむ
  ・島の生活を体験し、実際の暮らし方を知る
  ・島の生業を知り、生計の立て方や繁忙期を知る
  ・史料を読み、現在に至るまでの島の歴史を知る
(2)島の皆さん話をしてくれる関係性を築く
  ・笑顔で、元気に挨拶をして名前と顔を覚えてもらう
  ・地域の祭りや行事等の地域活動に楽しんで参加する
  (カラオケ大会や清掃活動、老人会や消防団等)
(3)まとめる
  ・文章を作成する
  ・紙面構成やイラスト等の大まかなイメージを検討する
  ・編集やイラストを検討する(外部委託も可)
  ・アルバムを作成する

※上記のメイン業務の他に、県の地域おこし協力隊員向けの研修会への出席、県の地域おこし協力隊についての情報発信のため、専用サイト等へ掲載する活動内容等に関する記事作成、県の業務(地方創生関係の業務、移住定住関係の業務等)に関連するイベントへの出席等、地域おこし協力隊員としての業務も行っていただきます。

募集対象

【採用条件】
(1) 申し込み時点に次に掲げる地域に住所を有する方
 ア 三大都市圏内の都市地域、政令都市に住所を有する方
 イ 三大都市圏内の一部条件不利地域、若しくは政令都市で一部条件不利地域のうち、「条件不利区域」以外に住所を有する方
 ウ 三大都市圏外の都市地域、政令都市に住所を有する方
 エ 三大都市圏外の一部条件不利地域、若しくは政令都市で一部条件不利地域のうち、「条件不利区域」以外に住所を有する方
(2)採用後に本県へ住所を移動させることができる方(特別交付税措置に係る地域要件確認表に準じた要件となります)
(3)地方公務員法(昭和25年法律第261号)第16条に規定する欠格条項に該当しない方
(4)心身がともに健康で、かつ、誠実に職務を遂行できる方

【必須スキル】
(1)普通自動車免許を取得しており、日常的な運転に支障のない方
(2)パソコンの一般的な操作(ワード・エクセル・パワーポイント、電子メール・SNS等)ができる方

【歓迎する人物像】
(1)新しい環境に柔軟に対応できる方
(2)世代の違う人たちと活動できる方
(3)相手の話をゆっくり聞きつつ、自身からも気の利いた冗談を言えるようなコミュニケーション能力のある方
(4)愛嬌があり、笑顔が素敵な方
(5)カラオケ(演歌大歓迎!)が好きな方

募集人数

2名

勤務地

佐賀県庁さが創生推進課地域振興担当に在籍し、玄海水産振興センター内に席を準備予定。

勤務時間

(1)勤務日及び勤務時間
【勤務日】原則月曜日から金曜日の間で月16日(おおむね週4日程度の勤務となります)
【勤務時間】原則8時30分~17時15分
※地域と関わる業務のため、平日の夜間、土曜日、日曜日、祝日に勤務となる場合があります。その場合には、出勤時間をずらしたり、振替で休みを取ったりすることが可能です。

(2)休日
原則土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)

雇用形態・期間

(1)任用形態
佐賀県の会計年度任用職員(パートタイム)として任用します。

(2)任期
令和4年6月1日(予定)から令和5年3月31日までとしますが、最長で着任から3年を限度に再任することができます。
※着任日は応相談

給与・賞与など

■報酬
月額給料+期末手当
ただし、報酬額は会計年度任用職員の規定に基づき、職務内容、免許資格、経験年数等を考慮し決定します(月額115,940円~159,836円)。
例えば、月124時間勤務(週4日程度の勤務)の場合「32歳/高卒/民間企業経験」ならば、月額159,836円となります。
また、月額報酬に加え、期末手当が在職期間により最大年間2.40月分(前年度実績)付与されます。
※別途、住宅手当(月額5.5万円を上限)を支給します。

待遇・福利厚生

全国健康保険協会管掌健康保険
厚生年金保険
雇用保険

申込受付期間

2022年01月20日 ~2022年02月28日

応募申込方法

・履歴書・職務経歴書(写真添付)
・職務経歴書の中に、応募動機400字程度をご記入ください。
・メール提出時のタイトルは、「(七つの島の聞き書きすと)佐賀県地域おこし協力隊応募」としてください。

・上記いずれもパソコンでの作成可。
・メールにて提出してください。

【提出期限:令和4年2月28日(月)23:59】

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申込・問い合わせ先

〒840-8570 佐賀県佐賀市城内1-1-59
佐賀県 地域交流部 さが創生推進課 地域振興担当
「佐賀県地域おこし協力隊募集係」
TEL: 0952-25-7376
FAX: 0952-25-7423
E-mail:saga-kyouryokutai@pref.saga.lg.jp
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選考ステップ

(1)第1次選考(書類選考)
 選考結果は、令和4年3月4日(金)までに履歴書に記載のE-mailアドレスに「メール」にて通知します。

(2)第2次選考(面接)
 第1次選考合格者を対象に、県内の離島にて面接を行います。
 時期は令和4年3月21日(月祝)~22日(火)の一泊二日を予定しています。
(状況に応じて面接日が変更となる場合があります)
 ※第2次選考に係る交通費については応募者の個人負担となります。
 ※新型コロナウイルス感染拡大状況によっては、面接をオンラインで実施することもあります。。

参考サイト

・SMOUT
http://smout.jp/plans/6466

・グリーンズジョブ
https://greenz.jp/2021/07/21/saga_medium_local_career/

・担当者インタビュー
https://youtu.be/qWNYWV8qWpo

■その他
お問合せや事前見学をご希望される場合は、お気軽にご連絡ください。
担当職員などが現場をご案内させていただきます。

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