2023

PROJECT07 | 子育てとあそび場 隊員活動レポート

ドキドキ9割、ワクワク1割! MAP完成までの道のり。

堀江恵(ほりえめぐみ)さん | 2023年度

思わず子どもとおでかけしたくなるような佐賀県内の魅力的な公園情報をまとめた公園MAPをつくることが「子どもとおでかけ編集室」の仕事です。2022年2月に東京から佐賀へ移住した堀江恵さんにとってこの1年は、大学を卒業して初めての仕事、初めての土地、初めての1人暮らしでした。どうやらさがでの暮らしにも慣れてきた様子ですが、「子どもとおでかけ編集室」も2年目を迎え、いよいよ本格的に公園MAPづくりが動き出したようです。佐賀県中の公園をまわり歩いた彼女は、どんな公園MAPを作るのでしょうか? ドキドキとワクワクと……ソワソワが混ざっているようです。

公園MAPが「子どもと遊べるスポット攻略本」に進化!?

おでかけをもっと楽しく! をキーワードに、昨年は「子どもとおでかけ編集室」としてInstagramで佐賀県内の子どもと遊べる公園情報を発信していた堀江さん。公園にトイレはある? 休める木陰は? 保護者の皆さんが欲しいけどなかなか見つけられない情報をぎゅっと詰め込み届けてきました。気が付けばフォロワーも1,500人(2023年9月取材時点)を越え好評です。2年目はどんなことをしているのでしょうか。

堀江さん(以下、堀江) 2年目に入ってようやく公園MAPづくりが本格的に動き出してきました。実は当初はMAPの予定だったのですが、冊子の形に変更することになりました。というのも、MAPの中にたくさんある公園の情報、しかもトイレはあるのか?、授乳室はあるのか?、どんな特徴があるのか?、といった細かい情報まで落とし込むのには、どうしても限界があって。全部盛り込むととてつもなく見づらいMAPになりそうだったんです。

そこで、観光雑誌じゃないですけど、親子のおでかけスポットだけをまとめたガイドブックみたいな形になりました。佐賀県の子どもと遊べる場所の攻略本! のようなイメージで作っています。公園情報はもちろんですが、佐賀らしい干潟で遊べる場所とか、有田焼の体験ができたりとか、自然で遊べたり、子どもと体験できる場所などの情報も載せたいと思っています。

誰よりも佐賀県中の公園を歩いてきた堀江さん。1年前より話しぶりにも余裕を感じます。

堀江 対象としては小学校低学年以下の子どもとおでかけすることを想定しています。高学年になると段々自分の遊びに行く場所は自分で選ぶようになります。でも、低学年までは保護者の方が遊びに行く先を選ぶことが多いのではないかと考えました。なので、「子どもとどこへ行こう?」と迷ったときに役に立てるような冊子にしたいと思っています。保護者のみなさんの声も実際にあつめながら制作をすすめています。

少しずつ形が見えはじめた公園MAP、具体的なことはこれから詰めていくそうですが、今から完成が楽しみです。

不安もいっぱい! 完成に向けたドキドキ、ソワソワ。

受け入れ先の株式会社音成印刷の先輩や佐賀県庁の担当職員の皆さんと相談しながら着実に企画を進める堀江さん。たくさんの記事や特集のほとんどの企画、取材、原稿作成、撮影を担当しています。完成が楽しみな一方でドキドキ、ソワソワもしているようです。

堀江 ボリュームがかなり増えてしまったので、年度内は取材などをかなり詰め込んでいます。その中でも全体のスケジュール管理が難しくて……。自分だけでできることではないので、原稿のチェックをしてもらったり、社内のデザイナーさんにデザインをお願いしたり。社内全体の他の事業のスケジュールもあるので、とにかくできるものから先に進めて、スケジュール通りに進められるようにしています。他の方にたくさんお願いをするので手を煩わせないようにっていう……。できるかな?(笑)。 来年の夏頃には完成予定なのですが、本当にこのスケジュールで進められるのかドキドキしています。

子育て中のお父さんやお母さん、そして子どもたちのことを思い浮かべて、打ち合わせ。細かいところにまで気を配りながら作っています。

堀江 デザインや冊子のタイトル、表紙なども検討中なのですが、一体みんなこういう時に、どうやってデザインやタイトルを決めているんだろう?って最近いつも思っています(笑)。

冊子のサイズはバックに入れやすいA5くらいのサイズ感にしようと思っています。A4だと写真や文字は大きくて見やすいですが、気軽に持ち運べなくなってしまうので、鞄に入れてもかさばらないサイズ感にしてたくさん持ち歩いてもらいたいです。

とにかく決めることがたくさんあって、原稿もたくさんあります。公園の言いまわしが難しくて「広々として」、「緑が」って、どこの公園もそうだよね、とか。自分の語彙力のなさが顕著になると「あー、書けないよ!」ってなります(笑)。とにかく1個1個のことを決めるのが難しくて。今はドキドキ9割、ワクワク1割です。

ソワソワしつつもなんだか楽しそうな堀江さん。着実にできることを増やしていそうです。この山場が大きな成長につながりそうです。

明治38年から続く株式会社音成印刷。地方のあたたかな印刷会社で、頼もしい先輩たちに囲まれながら修行中。

手渡しイベントや撮影会も。とにかく今は駆け抜ける!

活動としては折り返し地点を迎えた堀江さん。3年後のことはどのように考えているのかも聞いてみました。

堀江 とにかく今は冊子作成に集中していて、正直3年後のことなどは全然考えられていません(笑)。でも、イベントもしたいしたいと言いながらなかなかできなかったので、冊子制作の過程で家族写真の撮影会をやったり、冊子が完成したら手渡しイベントや冊子を活用したイベントも企画してみたいと思っています。冊子の完成予定を卒業よりも少し早い時期に設定しているので、その後のことはやりきってからまた考えようと思います。

Instagramも今は少しペースを落として、週1回から月2回のペースにしています。とはいえ、フォロワーがちょっとずつ増えてきているので、こちらも引き続き更新していきたいです。

佐賀での暮らしとしては1人暮らしにやっと慣れてきて、前は家事とかも完璧主義でこれをこうやらなきゃっていうのがあったけど、今は適当にできるところは力を抜けるようになりました。仕事のことはまだ全然ですが……(笑)。今は冊子のことで頭がいっぱいです。

遠くのことよりまずは目の前のことを! この1歩1歩が新しい世界と可能性を切り開いてくれそうです。公園MAP完成が待ち遠しいですね。

取材・文 門脇恵
※この記事は2023年9月取材時点のものです。
※冊子の内容については変更される可能性があります。

Topページへ