子どもを連れて遊べる公園情報をわかりやすく紹介することで、佐賀県での子育ての時間がもっと楽しくなる未来を目指す「子どもとおでかけ編集室」。着任した堀江恵さんは今年の春に大学を卒業する新卒生です。はじめてのひとり暮らし、はじめての仕事。ドキドキとワクワクに溢れた今の気持ちを伺いました。
大学では国際政治を選考していた堀江さん。とくにアフリカに関することを学んだそうです。そんな堀江さんはどうして「子どもとおでかけ編集室」の仕事を選んだのでしょうか?
堀江さん(以下、堀江)
国際協力や社会課題の解決に興味があったので、就職活動では業種を問わず、企業理念などを参考に、いろいろな企業を見ていました。その中でも「子どもとおでかけ編集室」は、私の第一志望でした。
就職活動をしていく中で、日本の先進課題でもある人口減少の課題に対して貢献したいと思うようになり、地方創生のことなどを調べるようになりました。そのなかで、地域おこし協力隊のことを知り、「子どもとおでかけ編集室」の仕事に出会いました。地方創生に関われて、もともと好きだった子どもとも関われる機会があることに魅力を感じました。
実は、幼稚園の頃からガールスカウトを続けています。最近はあまり参加できていないのですが、小学1―3年生のブラウニー部門のリーダーをしています。キャンプや野外活動を通して子どもと関わることが好きだったので、公園マップをつくることも楽しみです。
堀江さんにとって「子どもとおでかけ編集室」での仕事は、はじめての仕事です。意気込みややってみたいことを伺いました。
堀江
本当にはじめてのことだらけで、わからないことばかりです。いろんな人に聞きながら、教わりながら、自分としても納得できて、周りの人にとっても喜んでもらえるような公園マップが作れたらと思っています。
公園マップをつくるのと同時に、公園でもマップを使ったイベントをできたら嬉しいです。他の地域おこし協力隊の方ともコラボしたり…。たとえば、山菜の企画の方と一緒に、公園で山野草を摘んで親子で一緒に料理するようなイベントとか。ハロウィンの仮装なんかもたのしそう。こどもたちはもちろん、親御さんにとっても交流の場となるようなことをしてみたいです。
しっかりと丁寧に会話をつむぎつつも、「実は人見知りなんです」と照れながら話す堀江さんは、東京生まれの東京育ち。高校生のころに留学したニュージーランドでは、田舎暮らしの経験もしたそうです。
堀江
ニュージーランドのティマルという小さな町に高校1年生の時に留学していました。はじめて東京以外の土地で暮らしたので、環境の違いに驚きました。バスが40分に1本くらい通っているだけで、他に移動手段のない小さな田舎でした。
ティマルでは、見知らぬ人でも自然にあいさつをかわします。都会だと突然、通りすがりの人に挨拶をされたら、ちょっとびっくりして怖いです。でも、ティマルだとそれが普通なことに驚きました。小城市でもカフェや道を歩いていても、みなさんとてもやさしくてティマルでのことを思い出しました。
堀江 まだ先のことはイメージできていないのですが、1人で佐賀に行くので、たくさん友達をつくりたいです。たくさん友達をつくってコミュニティに参加できたら嬉しいです。そして、佐賀をぐるっとまわって勉強しながら、皆さんに喜んでもらえる公園マップを作りたいと思います。
堀江さんは、どんな公園マップを作ってくれるのでしょうか? 今はまだ想像がつかない3年後の未来が楽しみです。
取材・文 門脇 恵